第19回札幌国際短編映画祭が本日開幕!グランプリは『戦場の音』(マーティン・アミオット監督/カナダ)。最優秀国内作品賞、ジャパンプレミアアワードは今夜アワードセレモニーで発表。
映画祭は10月11日(金)〜14日(月祝)までの4日間、札幌のサツゲキをメイン会場に開催。入選監督や映画関係者、審査員などが一同に集まる「アワードセレモニー」は今夜17:00から。開幕を前に、10月7日(月)に第19回札幌国際短編映画祭(NoMaps実行委員会主催)のアワード主要賞・部門賞など22の賞がオンラインで発表されました。グランプリはカナダのマーティン・アミオット監督「戦場の音」で、敵同士の2人が壁を挟んで戦う様を描いた作品。同作品は最優秀編集賞も受賞し、2部門での受賞となりました。
映画祭初日となる11日(金)アワード授与式には、オフィシャルセレクションに選ばれた監督を始め、今年の審査員が札幌に集まり、対面でアワードが授与されます。また国内の最高賞である最優秀国内作品賞、日本初公開作品のコンペティション「ジャパン・プレミア・アワード」など、未発表の特別賞も発表されます(アワードセレモニーには一般の方も参加できます)。12日(土)からは各プログラムの上映がスタート。今年の受賞作品だけを一挙に見られる「アワード・プログラムA・B」も上映します。
今年の映画祭のみどころ
日本初公開の作品(ジャパン・プレミア)がいっぱい!
今年は世界89の国と地域から2058作品の応募がありました。オフィシャルセレクションとして入選したのは25の国と地域からの79作品(うち日本製作は38作品)、特別上映を加えると合計94作品を上映します。今年は特に日本初公開の注目作が多く、キングコング西野亮廣とトンコハウスの堤大介監督がタッグを組んだ注目のアニメーション『ボトルジョージ』(日本初公開)、日本を代表するアニメーションスタジオ・ドワーフスタジオの11年ぶりの新作『こまねこのかいがいりょこう』(日本初公開)も上映します。海外作品では、長編映画「LAMB」で存在感ある女性を演じたノオミ・ラパスが出演するファンタジー『ハート・オブ・ストーン』(ベルギー/日本初公開)、盲目の祖父に孫娘がとった突拍子もないアイデアを描くコメディ『パレスチナ・アイランズ』(パレスチナ・フランス)、さらには今話題の生成AIを使って作られた3分の短編SF映画『キングダム・新たな王朝』(コスタリカ)など、多種多様な映像表現と物語を楽しみながら「世界のいま」を感じることができます。
今年は、特別上映として『ミラーライアーフィルムズ Season 6』を、どこよりも早く日本初上映!小栗旬・浅野忠信はじめ注目のクリエイターたちが集結する話題のショートフィルム・プロジェクトを札幌でプレミア上映します。また、今年の審査員で俳優サヘル・ローズの初監督作品、長編映画『花束』も特別上映いたします。話題の作品が集まる第19回札幌国際短編映画祭、ぜひ札幌でご覧ください。
札幌国際短編映画祭
・2006年から続く今年で19年目を迎える国内最大級の国際短編映画祭
・30分までの作品を審査対象、ジャンル不問
・年に1度開催し、年間100カ国ほどから2,000本ほどの作品が集まる
・国際審査員を国内外より招へい、国内では大林宣彦、岩井俊二、細野晴臣、小林武史、押井守、石川慶など
第19回 札幌国際短編映画祭 国際審査員
今年の国際審査員は、田中光敏(映画監督/日本)、リム・カーワイ(映画監督/日本・マレーシア)、サヘル・ローズ(俳優・映画監督)、の3名。期間中には審査員によるマスタークラスやイベントも予定されています。
田中光敏 | Mitsutoshi Tanaka
映画監督/日本
北海道浦河町出身。映画監督・大阪芸術大学映像学科学科長。2001年『化粧師-kewaishi』で映画監督デビュー。『精霊流し』『火天の城』『サクラサク』『利休にたずねよ』(モントリオール世界映画祭最優秀芸術賞、第37回日本アカデミー賞作品賞他9部門で優秀賞受賞)日本とトルコの合作映画 『海難1890』(第39回日本アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞等10部門で優秀賞受賞)。三浦春馬主演『天外者』(2020年)において第94回キネマ旬報、読者選出日本映画ベスト・テン第一位、読者選出日本映画監督賞第一位のW受賞。最新作は2023年公開『親のお金は誰のもの』
リム・カーワイ | Lim Kah Wai
映画監督/日本・マレーシア
1973年マレーシア・クアラルンプール生まれ。大阪大学で電気工学を専攻、98年卒業。2004年北京電影学院で映画を学ぶ。2010年北京で『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』を自主制作し長編デビュー。主な作品に『あなたの微笑み』(2022年)、大阪を舞台にした3部作『新世界の夜明け』(2011)、『恋するミナミ』(2013)、『カム・アンド・ゴー』(2020)、バルカン半島を舞台にした『どこでもない、ここしかない』(2018)、『いつか、どこかで』(2021)、『すべて、至るところにある』(2024年)
サヘル・ローズ | Sahel Rosa
イラン出身。 8歳で来日し、高校生から芸能活動を始める。主演作の映画では、ミラノ 国際映画祭をはじめとする様々な映画祭で最優秀女優賞を受賞。 近年では舞台演出や映画監督など、表現の幅を広げている。 芸能活動以外にも、難民キャンプや孤児院など、子どもたちへ の支援活動を国内外問わず行い、2020年にはアメリカで人権活動家賞を受賞。2024年エグゼクティブプロデューサーを岩井俊二に迎えた、初監督作の長編映画『花束』を発表。2024年9月劇場公開映画「シサム」(中尾浩之監督)では、アイヌの女性・リキアンノ役で出演している
第19回 札幌国際短編映画祭 受賞結果(10月7日先行発表分)
■グランプリ Grand Prix
戦場の音/BLITZMUSIK (カナダ)
監督:マーティン・アミオット | Directed by Martin Amiot
■審査員特別賞 Special Jury Award
約束の楽園/I PROMISE YOU PARADISE (エジプト)
監督:モラド・モスタファ | Morad Mostafa
■審査員特別表彰 Jury Special Mention
シリンの苦い涙/SHIRIN’S BITTER TEARS (イラン)
監督: アミン・ファラー | Directed by Amin Fallah
■審査員特別表彰 Jury Special Mention
エレクトラ/ELECTRA (チェコ共和国)
監督:ダリア・カシチェワ | Directed by Daria Kashcheeva
■最優秀監督賞 Best Director
二人の運命/THE COMPANIONS (スペイン)
監督:ホセ・マリア・フローレス | Directed by José María Flores
■最優秀脚本賞 Best Screenplay
パレスチナ・アイランズ/PALESTINE ISLANDS (フランス・パレスチナ)
監督:ヌール・ベン・セーラム、ジュリアン・メナントー | Nour Ben Salem, Julien Menanteau
■最優秀男優賞 Best Actor
青い扉/BLUE GATE (キルギスタン)
オムロベック・アイズィーロフ | Omurbek Izrailov
■最優秀女優賞 Best Actress
エレクトラ/ELECTRA (チェコ共和国)
ズザナ・チャストコバ | Zuzana Částková
■最優秀アニメーション賞 Best Animation
アイランド/THE ISLAND (日本 *北海道)
監督:そら | Directed by Sora
■アニメーション特別表彰 Special Mention
ボトルジョージ/BOTTLE GEORGE (日本)
監督:堤 大介 │ Directed by Daisuke ‘Dice’ Tsutsumi
■最優秀ドキュメンタリー賞 Best Documentary
遠い水、渇きを癒やさず/DISTANT WATER WON’T QUENCH IMMEDIATE THIRST (中国)
監督:ズージエ・ジョウ | Directed by Zijie Zhou
■最優秀コンテンポラリー・エクスペリメンタル賞 Best Contemporary, Experimental Short
とても短い/EXTREMELY SHORT (日本)
監督:山村 浩二 | Directed by Koji Yamamura
■最優秀編集賞 Best Editing
戦場の音/BLITZMUSIK (カナダ)
編集:マーティン・アミオ、ボロディア・シュナイダー、フィリッペ・ビルマー、ピエ=フィリップ・シェヴニー
Edited by Martin Amiot, Volodia Schneider, Philippe Bellemare and Pier-Philippe Chevigny
■最優秀作曲賞 Best Original Score
ボトルジョージ/BOTTLE GEORGE (日本)
コンポーザー:ザック・ジョンソン、マテオ・ロバーツ│Music: Zach Johnston、Matteo Roberts
■最優秀撮影賞 Best Cinematography
約束の楽園/I PROMISE YOU PARADISE(エジプト)
撮影;モスタファ・エル・カセフ | DP: Mostafa El Kashef
■最優秀美術賞 Best Production Design
ハート・オブ・ストーン/HEARTS OF STONE (ベルギー)
美術:フィリップ・バーティン | Production Designer: Philippe Bertin
■最優秀学生監督賞 Best Student Director
フィッシュモンガー/FISHMONGER (アメリカ)
監督:ニール・フェロン | Directed by Neil Ferron
■最優秀ノンダイアログ賞 Best Non-Dialogue
終わりの時まで/UWD (Untile we die) (カナダ)
監督:ミリアム・ヴェロー、ブリジット・プパール | Directed by Myriam Verreault, Brigitte Poupart
■最優秀ミニショート賞 Best Mini Short
DOCOOK (日本)
監督:羽部 空海 | Directed by Solami Habu
■最優秀子役賞 Best Children Actor
DING DONG DITCH (日本)監督:chavo
坂本翔絆│Toki Sakamoto
■最優秀子役賞 Best Children Actress
パレスチナ・アイランズ/PALESTINE ISLANDS (フランス・パレスチナ)
サマ・イドレッシ│ Sama Idreesi
上映プログラム・スケジュール
プログラムガイド
1プログラム約90分の上映時間に、4〜5本の短編映画が続けて上映されます。
プログラムガイドはこちら
https://sapporoshortfest.jp/wp/wp-content/uploads/2024/09/SSF2024_ProgrammeGuide.pdf
上映プログラム
インターナショナル・コンペティション
インターナショナル・プログラム
ファミリー&チルドレン
ナショナル・プログラム
ジャパンプレミア・プログラム
アウト・オブ・コンペティション
ジャパン・パノラマ・プログラム
北海道セレクション
特別プログラム
DOCS for SDGs + Micro Docs for SDGs
酔っ払いプログラム
特別プログラム:ミラーライアーフィルムズ Season 6
チケット
チケットの購入:teket https://teket.jp/10642/39122
開催概要
名称
正式名称 (日本語/英語)
第19回 札幌国際短編映画祭
19th Sapporo International Short Film Festival & Market
通称 (日本語/英語)
SAPPORO ショートフェスト 2024
SAPPORO SHORT FEST 2024(略称:SSF 2024)
主催/運営
NoMaps実行委員会/映画祭運営部門
会期・会場
劇場上映
アワード授与式:10月11日(金)17:00
プログラム上映:10月12日(土)〜14日(月・祝)
上映会場
サツゲキ (オフィシャル・ベニュー・パートナー)
札幌市中央区南2条西5丁目(狸小路5丁目)
イベントスペース EDiT
札幌市中央区南2条西6丁目13-1 南2西6ビル B1F
ウィステリアホール
札幌市中央区南1条西14丁目291-81 ウィステリア南1条ビル BF
オンライン上映
会期:2024年11月1日(金)~17日(日)
メインビジュアル
イラストレーション
前田 麦
アーティスト
1974年北海道生まれ。イラストレーションをベースとして、平面、立体を問わず様々なアプローチで 作品を製作。 近年では、リボンを使ったアート、「Ribbonesia(リボネシア)」やスタンプを使ったコラージュ「STAMP BY ME」、二次元キャラクター「EYE OF FIRE」など既存のジャンルに捉われない発見や発明を軸とした作品を発表している。
アートディレクション・デザイン
佐藤百恵
グラフィックデザイナー(寺島デザイン制作室)
札幌市手稲区出身。大学卒業後は道内の箱会社に勤務し、箱の図面やサンプルをつくる。2022年より、グラフィックデザイナーとして寺島デザイン制作室に所属。 個人では自主グラフィックを制作し、物販イベントや展示などに参加。おいしいものと編み物が好き。
国際審査員
田中 光敏 (映画監督)
リム・カーワイ (映画監督)
サヘル・ローズ (俳優・映画監督)
お問い合わせ
NoMaps / Film 札幌国際短編映画祭
担当:本間・久保
003-0005 札幌市白石区東札幌5条1丁目1-1
インタークロス・クリエイティブ・センター 2F H
TEL:011-817-8924(平日10:00〜17:00)
FAX:011-812-2001
公式WEBサイト:https://sapporoshortfest.jp/