北海道初開催|八澤季実 個展「flower ghost」“植物の幽霊”がモチーフの絵画展

八澤季実個展「flower ghost」開催概要
会場 | Gallery&Shop 馬と獅子(札幌市中央区南22条西15丁目1-10猪狩ビル2F)
会期 | 2025年5月23日(金) – 6月1日(日)
※会期中無休
時間 | 11:00 – 18:00
作家在廊日| 5月23日(金)、24日(土)
STATEMENT
人間の幽霊がいるのだとしたら、もしかすると植物の幽霊だっているのではないだろうか。
何年か前の春、アトリエの廊下に飾った桜の枝をとても大切にしていた。彼らが枯れてしまった後は、庭にお墓を作って埋葬した。
ある時、ふと思った。もしあの桜が幽霊になって現れるとしたらどこに現れるのだろうか、と。きっと彼らは、自分が生きていた場所を確認しに、アトリエの廊下の赤いソファの前に現れるだろう。ソファの赤を透かしてゆらめく彼らの姿を想像した。
北海道で初めての展示となる本展では、近年連続的に制作している、桜の幽霊をモチーフとした赤い絵画「ghost」や、アーチ型の鏡のある風景を宗教画に見立てた「あたらしい神様」を中心に、現在描いている最新作も加えて展示する。
モチーフと呼応するかのような、真っ赤な床とアーチ型の入り口が印象的なギャラリーで展示できることをとても嬉しく思っている。
ghost(2021年)
あたらしい神様-Ⅱ(2022年)
わたしのお城(2020年)
展示のみどころ
「植物の幽霊」をテーマに描かれた詩的な絵画群
忘れがたい春の記憶を起点に、作家自身の体験から生まれた桜の枝の“幽霊”を描く連作「ghost」シリーズを中心に展示。
宗教画のような構図をもつ「あたらしい神様」シリーズ
アーチ型の鏡を「祈りの風景」に見立てたシリーズ作品では、身近なものの中に“神聖さ”を見出す八澤の視点が印象的です。
会場空間と作品が響き合う、没入型の展示体験
赤い床とアーチ型の入り口が特徴的なギャラリー空間そのものが、八澤作品の世界観と深く呼応。空間演出の一部として作品が配置され、会場全体が“目に見えない存在”と対話する装置のように立ち上がります。
最新作も本展にて初公開
現在制作中の新作もあわせて展示される本展では、これまでのシリーズとどのように呼応するのかも見どころのひとつです。
八澤季実 プロフィール
生活の中で出会った愛しいものたちを、なぜか忘れられない、忘れたくない光景や記憶を、保存し、宝物として残すように絵を描いている。
【略歴】
1995 広島県生まれ
2019 筑波大学芸術専門学群卒業
現在、千葉県松戸市を拠点に活動
【受賞歴】
2020 「第5回星乃珈琲店絵画コンテスト」準グランプリ
2022 「第40回上野の森美術館大賞展 」入選
「IAG AWARD 2022」協同組合美術商交友会賞
2023 「ヤングアーティスト公募展 いい芽ふくら芽 in TOKYO 2023 」美岳画廊賞
2024 「KAIKA TOKYO ART AWARD 2024」入選
「ACTアート大賞 2024」佳作
2025「100人10 2024/25」入選
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